ベーコン

燻製の豚肉です

素敵なお土産

新国立劇場の「トリスタンとイゾルデ」を観た。記事にもしたが、2年前にワーグナーのオペラを演奏してから、ワーグナー楽曲への偏見がなくなり、気になる演奏や演目での実演は喜んで聴きに行くようになっている。いいことである。「トリスタンとイゾルデ」は…

なんかお弁当

ゆるふわ会社員のつもりだったが最近はだいたい一日12時間くらい働くハメになっている。それでも週に半分定められている出社日には、お弁当を作って持って行く。どうでもいい日の昼食代を浮かせてその分を趣味である観劇のチケット代に充てたいからである。…

2023年に観に・聴きに行ったものたちのまとめ

【総評】 「以前にも観たことある演出だし...」と思ってオペラをパスした覚えが多かったものの数としては例年同様にあちこち出かけている。オペラやオーケストラや室内楽だけでなく、2.5次元演劇やお笑い、ミュージカル、ストレートプレイ、ジャニーズやケチ…

2022年に観に・聴きに行ったものたちのまとめ

【総評】 今年は伸び伸びと観たいものを観られた。意外なことに昨年より観た数が多い。8月に大作オペラを演奏したこともあり、オペラばっかり観に行っている。「さまよえるオランダ人」「ローエングリン」「パルジファル」あたりは、「『トリスタンとイゾル…

オペラ堕天録 − トリスタンとイゾルデ

趣味の一つとしてチェロを弾いており、プロのオペラ歌手とオペラ演奏をするアマチュアオーケストラに所属している。毎年夏に主催公演を行なっていて、今夏の演目はワーグナー作曲「トリスタンとイゾルデ」だった(一幕・三幕の抜粋)。昨年6月に曲目が決まり…

2021年に観に・聴きに行ったものたちのまとめ

【総評】 引き続き、流行病に翻弄される1年だった。観た公演の翌日の興行が中止になって自動的に自分の行った公演が結果的に千秋楽になってしまったり、来週の同演目の2枚目のチケットが払い戻しに...なんてことも複数あった。「推しは推せるうちに推せ」と…

カルメンと表現の必然について

新国立劇場で「カルメン」を観た。 www.nntt.jac.go.jp 演者、特にカルメン・ミカエラは演技も歌も集中が無限に持続しているようで、緊迫感あるステージでした。演奏も曲もよかった。 気になったのは、読み替えの演出。

石岡瑛子を浴びた

もうだいぶ前になるけど、東京都現代美術館とgggで石岡瑛子氏の展示を観た。感想をブログの下書きにしたためていたのを思い出したので書く。短期間に瑛子を浴びた。 東京都現代美術館「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」 https://www.mot-art-mus…

ベートーヴェンは凄い!2020 第18回全交響曲連続演奏会

音楽関係はあんまり詳しく書かないつもりなんだけど(音楽を語るアクティブな語彙がないから)、これは年末アクティビティとしてオススメしたいので書く。 ベートーヴェン全交響曲連続演奏会とは コンサート|作曲家・三枝成彰公式ウェブサイト|Shigeaki Saeg…

2020年に観に・聴きに行ったものたちのまとめ

【総評】 3〜5月は案の定ぽっかり空いたけど、思ったよりいろいろなところに足を運んでいた。絵画・彫刻系を本当に全然観てないこと、博物館や動物園にあまり行けなかったこと、原美術館ファイナルのチケットを取りそびれたこと以外は悔いなし(結構ある)。…

分離派建築界100年展 建築は芸術か/パナソニック汐留美術館

行かねば行かねばと思っていた。なぜ行きたかったかというとチラシがおしゃれだから。あとはぼちぼち建築史をちゃんとやりたくて、発破になればと思ったから。分離派というのは、大正時代の日本建築界に現れたグループ。明治になって欧風建築を一通りやった…

「こうもり」/新国立劇場オペラ

新国立劇場にて。今度所属オーケストラにて序曲をやるので観た。実をいうと前に一度同じやつを新国で観ている。調べたら10年近く前でこわかった...。前に観たときは学生で、3階だか4階だかの見切れ席だったのだが、今回は1階4列目(最前)。当時ほぼ見えなか…

「アルマゲドンの夢」/新国立劇場オペラ

スルーしてたけどおススメされたので観た。新国立劇場の新作オペラ。作曲は藤倉大で、原作はウェルズのSF小説に基づく。 この世界は夢か現実か?新国立劇場が世界へ発信する衝撃の新作https://www.nntt.jac.go.jp/opera/armageddon/ とのことですが、概ねTwi…

映画「Life 線上の僕ら」

実は商業BLに手を出し始めたのはここ数年なのですが、そんな知識のない私にいつも良質BLを教えてくれる友達に誘われて行った。なにが良いって、映像版として成立しているのに原作へのリスペクトがあることが良いんだよな。主人公二人の丁寧な原作の読み込み…

映画「鬼滅の刃 無限列車編」と少年マンガについて

2回も観に行ってしまった。大人最高。こういうタイプのアニメを見るのが久しぶりで、ギャグシーンで変わる背景とかデフォルメとか効果とかにいちいち新鮮に驚いてしまった。アニメ、視覚表現としておもしろいな!原作派でアニメ鬼滅は見てなかったので、技を…

オペラ座の怪人/劇団四季 四季劇場<秋>

劇団四季オタクをやっています。四季の会(ファンクラブみたいなもの)の会員です。四季演目の観劇は特別のごちそうでありながら日常の白ご飯みたいなものでもあるから(オタ活だから...)、すでに2回観ているのにこうして記録しようという発想がそもそもな…

木之下晃ー音楽を奏でる写真たち/FUJIFILM SQUARE

木之下晃氏は新聞社や広告代理店からキャリアをスタートし、辞めてフリーになったあと音楽家を撮り続けていたそうな。被写体は歌手・楽器奏者・指揮者など幅広い。ステージで演奏しているその瞬間を写真に収める。ジュリーニ、マリア・カラス、マイスキー、…

トランスレーションズ展―『わかりあえなさ』をわかりあおう /21_21 DESIGN SIGHT

学生時代にすごくお世話になったメディア論の先生がいて、ある講義の中で「人と人とは分かり合えない、だから、分かり合えないことを分かり合う」と言っていた。テクノロジーと表現を取り上げた授業だったからそんなにエモーショナルな講義ではなかったと思…

石橋財団コレクション×鴻池朋子 ちゅうがえり 他

鴻池朋子を観にアーティゾン美術館へ。彼女の作品は、彼女の中の詩がそのまま出ていないのがいいと思っている。自然やら命やらをテーマに、すごく深く繊細に大事にコンセプトを練っているのに、作品はダイナミック(いわば大味)。動物の皮や毛皮とかをどで…

ウィーンフィルウィークインジャパン2020/サントリーホール

この騒動でなきゃ行かなかったであろう、ウィーンフィルウィークインジャパン。なんでかというと通常時のチケット戦争がダルいからである。このご時世でギリギリに決まり、おそらくこのご時世によってチケット余りもあったので行けた。 プログラムは以下の通…

STARS展:現代美術のスターたち-日本から世界へ/森美術館

STARS展に行った。おなじみの現代美術のスターたち、というコンセプトだったのだがなんというかものすごい「こなれ感」だった。知ってる作家たちの知ってる(ような感じの)作品が出てくる。物ひとつひとつは面白いんだけど、みんな芸風を知っている作家だか…

ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOWー光の破片をつかまえる」

自分が出演した演奏会翌日にとった代休使って行ったので、頭も身体もボロボロのゾンビ状態であった。コロナ禍でのトリエンナーレということで、与えられる学びではなく自らの学びを促すような作品群/解説が印象的。今回のイベントにおける作品の切り口は5種…

エキソニモ UN-DEAD-LINK アン・デッド・リンク/東京都写真美術館

https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3817.html 「インターネット黎明期からインターネットを使用した作品作りを...」で飛びついてしまった。私はネット黎明期生まれダイヤルアップ接続育ち。なりチャのやつはだいたい友達で、ピ――ロロローー(…

月岡芳年 血と妖艶/太田記念美術館

「月岡芳年 血と妖艶」に行った。日本画・浮世絵だけの展示を選んで見るのは久しぶり。イラスト系のデザイン案件を抱えていたので、浮世絵的な上手い絵を見たかった。 月岡芳年は幕末から明治初期に活躍した絵師で、そのため海外の絵の具や絵画にも触れてい…