ベーコン

燻製の豚肉です

映画「Life 線上の僕ら」

実は商業BLに手を出し始めたのはここ数年なのですが、そんな知識のない私にいつも良質BLを教えてくれる友達に誘われて行った。
なにが良いって、映像版として成立しているのに原作へのリスペクトがあることが良いんだよな。主人公二人の丁寧な原作の読み込みと役作りを感じた。あとから原作読んだにもかかわらずギャップが少ないのはすごいことだ...。ともするとありがちな出会い、育み、別れ、再会なのだが、それをきわめて丁寧に描く原作。そしてそれの丁寧な実写化。こういう場合って、メディアが変わるにつれて解像度落ちるな~って思うことがほとんどだが(特に視覚表現のあるものは)、逆に醸成されているのがすごかった。メディアを変えるために手塩にかけて煮しめると、元ネタをリスペクトしつつまったく同じ風味ではないものになるのだな。

内容やあらすじを細かく書いても文字ではあの間合い・幸福・気まずさ・葛藤などの行間が伝わらないので、ぜひマンガ・映画を読んで観ていただきたい....。BLって「行間の出汁・マチエールを楽しむ」みたいな側面があるから感想が難しい...